蘇った!ペンタの蹴球日記

あの世から蘇ってきた蹴球老人の日記

ただの運動不足?

おいおい。今季のアルビレックスは本当にヤバいえるんじゃないの?

 

ペンタである。こんばんは!

 

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4月に二度風邪をひいた。一度は初旬に、二度はGW直前である。

 

診察した町医者は二度目にクビをひねった。

「ペンタさん、どうも血圧が高いようですね。前回だけかと思ったら、今回も高い。試しに気が向いたときにご自分で血圧を測ってみてください」

 

その後も体調はすぐれず、しばしば動悸や息切れがする。そんななかでも、水泳教室には、月、火、木、金と通う。ところが水泳をすると(特にバタ足をすると)左膝に激痛がはしり、歩くのも辛くなる。歩くことばかりか、痛くて起き上がることさえ嫌になる。さらに体調をくずす。それでも、水泳教室には顔を出してしまう。さらに膝を悪くする。

 

こうして、朝起きて仕事をしている間は椅子に腰かけっぱなし、日中はほとんど動かない(痛みがあり動きたくない・動くと激痛がはしる)。夕方、水の中でのみ運動し、週末はフットサルにでかけるという生活サイクルとなっていた。

 

当然、日曜日のフットサルで膝の状態はさらに悪化する。

 

6月の下旬、ついに膝痛だけない症状がわしを襲った。肩こり、目まい、動悸、息切れが激しくなり、ふらふらするのである。だが熱はない。これは何だろうと血圧を計測してみると、上が185もあるのである(下は忘れた)。職場の美人(うちだゆきとやすめぐみを足して2で割ったような36歳)が早速スマホで検索すると、血圧180以上は危険であり、早いうちに病院に行った方がよいと書いてあるという。もう一人の美人(現バレーボール女子代表のセッター似40歳)が、自分の亭主も高血圧で、もう薬を飲んでいるのだが、それでもせいぜ150くらいであり、放置しておくのは非常に危険であることをいろいろと教えてくれる。

 

さらに、ちょうどそのころだと思うが、日曜日のフットサルの後、膝を触ってみると、尋常でない熱を帯びている。

 

わしは、覚悟を決めた。

 

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わしはまず医者に行った。

「160くらいですね」医者は血圧を測ってから、わしを安心させるように笑顔をつくって言った。「ペンタさん、まず血圧は変動するものだということを覚えてください。朝起きて、お昼、夜と、血圧は変化していますし、ほんのちょっと、医者の前で測るというだけで、高くなる人もいます。高く出たあと、深呼吸をして測ると下がったりする、そういうものだということです。それから、もう一つ。血圧は加齢とともに高くなってゆきます。加齢にともなう通常の現象なんです。血管が細くなったり、不都合が出来たりすると、それで抵抗がうまれる。その抵抗のせいで、血圧はどうしても高くなる」

 

「ペンタさんのように、半年の間に急激に高くなるのは、ちょっと不思議ですが、まずはご自宅で、一日数回ずつ計測してみて、様子を見てみませんか?」

そういって医者はわしに血圧手帳を渡した。

 

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といことで、わしの血圧計測生活がスタートしたのである。

 

とともに、生活を見直すことにする。①夜食をやめる。②生姜を食べまくる。③玉ねぎを食いまくる。④水泳教室を止める。⑤余程膝の調子が良くない限りフットサルも休む。

 

わしは規則正しい行動が苦手である。その証拠に植物をよく枯らす。以前もサボテンを枯らしてしまった。つい水をやるのを忘れてしまうのじゃ。ちなみに、36歳や40歳もサボテンを枯らす女であるらしい。そんなんでよく子育てをしているものだと思うが、それはまた違うのだろう。そんなわしが血圧は本当によく測る。朝、昼、夜と一日3回測ってきたのである。

 

その結果、わしの血圧は、ごくたまに170を超えるが、そういうことはめったになく、おそらく血圧計が誤作動したときであり、たいていは145から165の間をいったりきたりしている。

 

ところが、135-90くらいに下がるときがある。その日を見てみると、どういうわけか結構激しい運動をした日なのである。

 

まず7月2日(土)。この日は珍しく膝が痛まなかったので、自転車をのりまくっった。血圧が低い。ただし3日(日)は、膝が痛くなり、フットサルは欠席。

 

ついで、7月9日(土)。この日はタツに誘われ人工芝サッカー。血圧は驚くほど低い。よく10日(日)膝が痛くないのでフットサル参加。筋肉痛はひどいが、夜やはり血圧は低い。

 

さらに17日(日)。この日もフットサルに参加。膝が痛くなってしまいほとんど走れなかったものの、帰って血圧を計測すると、やはり120台である。

 

それ以外の日は、いずれも高い数値をしめしている。

 

なるほど。

 

わしは、今日の夜、意外に膝に痛みが回復しているのを確かめ、近くの坂道を10本ほど走ってみた。

 

自分の体が、(特に陸上では)自分で思っている以上に、うまく動かなくなっていることに驚きつつも、5月から6月の水泳教室に通っていた頃の、あの立ち上がるのも苦痛なような状態からは脱した自分に、すこし満足して帰って来た。

 

血圧を測ってみる。

139-105

 

やはり。やや高めであるが、悪くはない。

 

どうやら「運動した日=血圧が低い」という傾向は、ある。

 

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わしはすっかり安心して、明日からまたラーメンを食べに行くときは、汁まで全部飲むことにしようと考えているところなのじゃ!

 

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さて、考えてみると、わしの膝にとって水泳は非常によくないものであった。フットサルより悪いとは、どんだけ悪いのであろう?

 

水泳を習い始めて1年間がすぎ、わしはこの1年間で無事バラフライも泳げるようになり、初級教室を卒業して、中級教室でもトップで泳ぐようになっていた。

 

こう見えて、わしは習い事上手である。逆に、他の生徒さんたちは、「小学生のときに覚えたフォームのまま修正できない」「中年になって間違って覚えてフォームを変更できない」「身体が硬くなっていてスムーズに動けない」「プライドばかり高くなっていて、自分が誤ったフォームで動いていることに気づけない」人ばかりだということに気づいて、びっくりした。

 

先生の言葉を聞いていないか、聞いていても意図を理解できないか、聞いてその意図をわしが説明してやり補助してやってもそのとおりの動きができないか、一つ修正すると前に直したはずの癖が戻ってきてしまうか、その症状は様々だが、頭と身体のどちらがより重症かというと、頭がガチガチになっている人が断然多い。

 

水泳教室には、20歳から70歳までの人が通っているが、この中で「成長」が見られる人というのは、残念ながらごく僅かである。

 

頭を切り替えるということは、ほとんど不可能に近い。

 

というわけで、左膝に爆弾をかかえているわしであるのじゃが、あれよあれよという間に成長し続けた。当然バタ足のフォームも良くなる。

 

じゃが、これがわしの膝に悪かったのである。

 

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さて、17日のフットサルで面白いものを見た。

 

T先生が「双子」あるいは「兄弟」という2人が来ていたのあるが、一人がもう一人に「顔をあげろ」「そこで顔を上げろ」「おそい。もう一つ前で顔をあげろ」「さっきので顔をあげろ」と顔をあげるタイミングを繰り返し教えていた。

 

以前もそういうことをしばしば言っていたのじゃが、17日は重点的であった。教えている側の高校生(K碁)は、いよいよその部分が重点的な課題であると、認識を強めたのであろう。かなりしつこいくらいのアドバイスである。

 

わしが思うに、現在教えられている側の高校生(J)には、課題が4段階ある。

 

まず、K碁が言うようにプレーするときの「姿勢」の問題がある。

 

ついで、本当に見るかどうか(意識)という問題がある。

 

現在の彼の関心(意識)は、ボールと目の前の相手にしか関心がない。相手をドリブルで抜くことにしか関心がもてず、せいぜい目の前の相手を抜いてフィニッシュまでもってゆくこと、にしか関心が持てていない。それができないとなると、とたんにプレーが雑になる。また、一人遊びの癖がつきすぎて、動きは速いがパターン化している。で、彼にとって不幸なことに、おっさんたちはそのパターン化した動きにいつもやられているし、スピードについてゆけないので、自分の課題が見えなくなってしまっている。だが、K碁の要求はそれとは違う角度のものだ。

 

まわりと連携しろということだ。

 

サッカーというものは、彼のような幼稚な意識状態にある人間にとっては非常に難しいものだ。動きの悪くなった、まともに走れなくなった年寄相手に遊んでいるうちはそれでも充分に楽しめるだろうし、自分のプライドも高く保てるであろうが、まじめにやったとしたら自分よりも体格も読みもよい相手と対峙することになる。それに挑戦せずして、何かサッカーかと思うが、それはここではおいておく。

 

さて、サッカーでボールを保持した状態で、何を見るか。相手を見て、ボールを見て、

味方を見る。次に予測をたてる。うまれるスペースを予測する。そこに相手と味方のどちらが先に到達するかを計算する。味方が早いのであれば、そこにパスをする。同時であれば、一度ためをつくり、ワンフェイントいれて相手の到達時間が遅れるように操作する。それでもダメならドリブルを選択する。そうこうしているうちに、もう一人の味方が見えてきて、決定的なスペースに走ってくる。その前に出せれば1点確実だ。ということが見えれば、そこに出す。

 

で、Jの関心は、現在のところ、自分の周り5メートルくらいの範囲に限られている。視野だけでなく、「意識」も限定的なのだ。この範囲だけに関心があり、ゲームが存在する。

 

K碁が、現在肉体(姿勢)の矯正に入ったわけであるが、その次に本当に見ること(意識)が改善されなければならない。そして、次に「意識」にともなった「行動」が正確にできないといけない。見えて、キックしても、そのキックが出鱈目というのでは、結局パスやコンビネーションなど考えず、自分一人でドリブルだけしていれば良かった、というところに逆モドリしてしまう。

 

さて、「姿勢」「意識」「行動」と、3つの段階を書いたのであるが、もう一つの段階は「センス」である。

 

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果たしてK碁の指導はうまくいくのじゃろうか?