蘇った!ペンタの蹴球日記

あの世から蘇ってきた蹴球老人の日記

エンリケ・バルサの秘密

桐谷美玲が好きになってしまったようじゃ!

 

ペンタである。

 

わしはテレビドラマを観る習慣のあまりない人間で、小学生の頃に「天下御免」を、中学生の頃に「岸辺のアルバム」を、そして社会人になって「北の国から」シリーズを少しばかり観たのであるが、本当にそれくらいしかこれまでの人生で観たことがなかったのである。そんなわしが昨年ふとしたことから、「あまちゃん」にはまったり、「ぼけもん」を見たりするようになったのであるが、最近はもっぱら桐谷美玲なのである。

 

彼女の、犬のような口の形とうわずった声が好きなのである。

 

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さて、今季のバルサが強い。圧倒的に強い!しかも強くて圧倒的である(笑)。たぶん、敵は自分たちの中にしかない。そんなレベルの強さである。

 

では、その強さの秘密はどこにあるのか?

 

以前のペップ・バルサについては、多くの方々が分析を行い、どのような戦術で戦っていたのか、かなり詳しく分かるようになってきた。あまりにも有名になった、ショート・パスによるポゼッション重視、前線からのプレッシングによって相手にほとんどサッカーをさせないような守備、両サイドに広く開いたウィング等など・・・まぁ、ここで繰り返すまでもないであろう。

 

ここで確認しておくべきことは、ペップバルサのポゼッション・サッカーは、ゆっくり攻めることによって、FWからDFまでの距離が狭い状態を維持したまま、常にコンパクトな陣形を整えることが出来たことである。この「遅い攻撃」によって、攻守切り替え直後の数的多数が保証されていたわけである。

 

ところが、エンリケ・バルサの攻撃は異なる。一口に、「遅い攻撃に加え、速攻も織り交ぜた」というが、それほど簡単なことはない。

 

「速い攻撃」には、味方のDFもついてゆくことができない。チームはコンパクトの状態を失い、間延びした状態になってしまう。ここでMSNの一人がボールを奪われたなら、その瞬間には、数的多数がなくなっているわけで、そういうケースにおいてはそれなりの守備を構築しなくてはならない。

 

それを、わしは以前「ラキティッチの走力」という風に解釈したのであるが、どうもそれだけではないようだ。

 

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他方で、ジダン・マドリーであるが、こちらは守備に問題を抱えたままである。このチームは、選手の能力からみてもともとカウンターが得意なチームであるのに、4-3-3の陣形で戦う。攻撃時には、この形はカウンターにもよく合っているのでるが、実は守備には不向きなところがあり、そのまま陣形で待ち構えると、どうしても中盤(クロース、モドリッチ、イスコ(チチャリート))の周辺にスペースが空いてしまう。

 

マドリー・チームのFWの3枚は奪われた後の切り替えが遅いので(それ以上に守備をしたくないので)、当然アンカーのクロースはずるずると後ろに下がってしまう。そうすると、フラットな4枚の前に狭く「Ⅴ」字に並んだ中盤3枚が並びことになってしまうが、この「Ⅴ」字の両脇と中央にスペースが出来てしまうわけじや。

 

多くのチームがこのことを知っていて、そのスペースに攻撃的な選手をあらかじめ配置し、カウンターを浴びせることに成功している。

 

レアルは、もちろん場合によっては、うまくパスも繋ぎポゼッションもするので、見かけの上ではバルセロナと似た仕上がりに見えるのであるが、実は中身がまるで違っている。

 

もっとも、この「速攻・遅攻」の両刀使いというのは口で言うほど簡単ではない。それぞれの守備の仕方だけでも、もしそれが簡単であったなら、ジダンもそうしているに違いないのである。(攻撃に使い分けも難しい。相手に引いて守られたケースの攻撃に成功していたのは、シャビ、イニエスタが揃っていたチーム以外には存在していないのではないだろうか?)

 

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さて、ではエンリケはどうしているのであるか?

 

驚いたことにエンリケは、守備時には4-4-2のゾーンディフェンスを採用しているようだ。それもかなり洗練された4-4-2なのである。

 

具体的には、バルセロナが相手にボールを渡し、相手にボール回しをさせている時間帯、もちろん最終ラインは、アルバ、ピケ、マスチェ、アウヴェスというようにフラットに並べている。さて、問題は中盤である。中盤は本来は3枚。しかし、例えば、左サイドから攻撃されているときは、左からネイマールイニエスタブスケツ、ラキというように、フラットに並んでいるケースを多く見かけるようになった。メッシはほとんど歩いているが、スアレスはご存じようにメッシ分も動いてプレッシングをかけている。

 

逆に、スアレスが4枚のフラットな守備に加わっているときもある。メッシも稀にある。つまり、FWのうち1枚が中盤と合流して、フラットラインを形成するのだ。

 

これに最終ラインの4人を加えて、2ラインの守備陣形を整え、中盤のスペースを埋めようという工夫をしている。そこからスタートして、場合によってはアンカーのブスケツが相手のDFめがけて、ボールを奪いにゆく姿さえ見かける。

 

この2ラインの形成については、イニエスタがかなり首を振り、ネイマールを呼んで守備をさせていることから、ほぼ確実なところと思われるが、現在までのところ、評論家や解説者の誰も指摘していないのではないだろうか?

 

みなも、リーガでバルセロナ戦を見ることがあったら、是非確認してみてほしい。

 

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さて、最近ずいぶんブログの更新をしなかった。これはすべてわしの怠惰のなせる業で、すまぬことである。ところが、この間もずっと毎日4人くらいの人がブログを確認してくれていたようで、今月だけでも100人を超える人がアクセスしてくれたようじゃ。

 

まったく有り難いことじゃ。

 

こらからわしは心を入れ替え、ブログを書くぞよ!