蘇った!ペンタの蹴球日記

あの世から蘇ってきた蹴球老人の日記

伝説にするな!後を継げ!

 

 

 

今年も年末になり、一年間なんとかフットサルを続けられたことに感謝を感じなくもないわしである。

 

わしらは毎週日曜日の夜18時30分から21時まで何チームかが集まって、フットサルをするのじゃが、わしは多分去年の秋くらいから、20時を過ぎたあたりから「ああ今週もフットサルが出来たなぁ」と感謝のようなものを感じる。そして、「今日が最後かもしれないなぁ」と「じゃ、もう少しだけ頑張るのじゃ」と疲れた体に鞭打ったりするのである。

 

ペンタです。

 

さて、書きたいこと、記録しておくべきことは多いのじゃが、最近のわしはサッカーと言えばディフェンス、である。

 

とは言うものの、少し近況を書いておこう。

 

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20日の日曜日、フットサル大会であった。わしらは2チームで参加。オヤックスとオヤコックスである。

 

オヤコックスは、タツとタツノコその他日曜日の若い衆。オヤックスはいつもの年寄メンバーで臨んだ。

 

どちらも交代メンバーがいないギリギリの人数であったが、自分たちの強さも弱さも出せて、なかなか良かったのではないだろうか。

 

大会には、タツノコの他にももう一人こないだの県予選決勝先発メンバーも来ていて、彼は強いチームに所属していたので、チームは優勝し彼は決勝ゴールを決めてMVPを受賞した。表彰され、嬉しそうにして帰っていった。

 

タツとタツノコも何とか賞を2名でもらっていて、タツもなんだか嬉しそうだった。タツノコは、フットサルの日本代表に選出されたとかで、大阪まで合宿に行ってきたそうである。

 

ところで、大会の後、例によってマサのところで飲んだ(そしてcwcを見た)のであるが、KMまっしぐらのモモの筋肉が何度もつって大変そうであった。

 

cwc決勝は、あまりにもヨーロッパとその他の地域のレベルの差が開いてしまい、内容は、ないよう。

 

いくらバルセロナが相手とはいえ、リーガで対戦するチームは、それぞれ工夫して対戦するし(その工夫の仕方が面白いのであるが)、最近のバルセロナは一時の天下無双という状況から一旦調子を落としてしまっている状態であったし、しかもメッシもネイマールも怪我、病気開けでもあったし、さらに実は中盤には控え選手が不足気味でブツケツは絶対披露しているであろうし、こういう条件からすれば南米王者にも充分付け入る隙はあったのである。

 

じゃが、思った以上に、南米にはタレントがいないようである。というか、欧州に吸い取られた後の、カスだけが残っているわけである。

 

以前は、若い、ピッカピッカのスターがいた(ネイマールとかさ)ものじゃが、どうしてしまったのであろうか・・・・

 

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さて、この27日にも、わしらはフットサルをやった。先週よりもさらに良い感触じゃったのじゃが、それもそのはず、今週はタツとT先生も加わったのである。

 

それから、わしも12月に入って地味に体調がよい。まず左膝に少し体重がかけられるようになって来た。これでちょっぴりターンができるし、右前方へのドリブルもできるようになってきたのである。

 

ただ、10月に、水泳教室で50%くらいの力でバタ足をやってみたら、久々膝崩れを起こしてしまい、「やはりこっちの膝には靭帯がねーや」と、気がついたのである。こんなんで、ドリブルして良いのか?とときどき思うのであるが、やってしまうのである。

 

さらに、高校2年の夏にぶっこわしてしまった、右足首も、なんだか調子が良いのである。こちらは、伸ばすのも曲げるのも難しくなっていたのであるが、最近、夜眠るときに、なでなでしがら、「お前さぁ、少しは動いてくんね?」とお願いしているのが、通じたらしく、アウトにかけてボールを持ち出したり、27日はとうとうインステップキックも出来たのじゃ!

 

この、サッカーの基本中の基本である、インステップは、強い左脚で踏み込む必要がありし、その挙句に右足首でボールをミートするわけで、左膝、右足首とも不自由なわしにとっては、かなーり難しい技術になってしまっているのじゃ。

 

まぁ、こんなんでよくサッカーを続けているものよと思うのじゃが、ま、良いことにしよう。

 

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ということで、ごく簡単に近況を報告済ませたが、はて、何を書くのじゃったか?

 

そうそう。澤が引退してしまった。

 

澤は、15歳でデビューした当初何もかもを背負ったエースだったんじゃないだろうかと思う。日本のレベルがそれだけ低かった。

 

しかし、まず「うまい系」では宮間が現れた。絶妙なパスやアシストは宮間に任せることが出来た。次に、大野が現れた。ドリブルは大野に任せる。さらに阪口が現われると、視野の広さ展開力も任せた。川澄が現れると、サイドは彼女に任せる。そうして、自分は泥臭さを引き受けた。ハードワークと運動量を自らの特徴として、これは手放さなかった。こういうエースがかつていただろうか。しかも澤がもう一つ手放さなかったものがある。それはチームが得点がとれずに窮したときに発揮する決定力。

 

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さて、わしは以前、日本の育成は停滞しているのではないじゃろうかと書いたことがある。

 

そう思う理由を書ききっていなかったのであるが、日本の育成がうまく行っていないと思う最大の理由は、「後継者不在」である。

 

たとえば、わしらの記憶に鮮明な、小野伸二。彼の後継者はいるだろうか?

小笠原の後継者はいるだろうか?遠藤の後継者はいるだろうか?

 

それどころか、長友の後継者、ウッチーの後継者もいるのだろうか?

 

こういう、日本人が世界に誇っていい、レベルの選手の後継者が育っているのじゃろうか?

 

センターバックやフォワードの話は、別のことにしよう。この二つのポジションの育成方法を日本人はまだあまりよく知らないわけで、「後継者」という話をするレベルに達していないわけである。

 

さて、最近欧州リーグで活躍している日本人は、多くが似たタイプである。香川、乾、清武、なんなら柿谷、原口まで少しずつ個性はあるが、どれも似ている。中盤の攻撃的な選手である。

 

これは、日本人の指導者がこういう選手ばかりを作りたいと望んでいるのか、子どもの方がそういう選手になりたいと思ってしまうのか、とにかく「香川に似たタイプ」がどんどん現れ、ほかのポジションはどんどん手薄になってしまっている。

 

他のポジションで言うと、せいぜい長谷部、細貝、山口が思い浮かぶくらいだ。

 

中盤でも、展開屋が育っていないのが、明瞭である。

 

あんなにお手本がいいぱいいたのに!

 

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これは、日本人のミーハーさが関係していうのではないかと思う。

 

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日本人のミーハーさが最も現れているのは、地デジスポーツ放送である。

 

パターン1 ジャニーズの番組のようなスポーツ中継。一時日本のバレーボール中継は、ジャニーズのコンサートと特別がつかなかった。こないだのcwcでも手越などが出演していたが、ジャニーズの力を借りないと、視聴率が稼げないのであろうか?少なくとも、ジャニーズとスポーツは、関係ないでしょ?中継のレベルを下げるだけである。

 

パターン2 ハロウィンと同じような流行にのることしか考えていない輩。渋谷や道頓堀に集まって、ばか騒ぎをするのが目的であって、スポーツとか関係ない人々。それを前提にして中継されている、放送局のレベルって、こんなこといつまで続けるの?

 

パターン3 youtubeミーハー。ゴールシーンばかり見る。それって90分ゲームのなかで、せいぜい30秒くらいなものですけど、それでサッカーがうまくなるんでしょうか?

 

パターン4 海外ブランドに夢中。バブルの頃、おっさんがキャバクラのねーちゃんのために、おばはんが自分のご褒美のために、夢中になって海外ブランドのバッグを買い漁ったのであるが、ああいうことが日本のバック文化を少しでも向上させたかというと、まったく何も起こさなかった。彼らはビトンから何かを学んだのか?彼らは本当にそのバッグを愛したのか?そうじゃない。海外ブランドで自分を飾りたかっただけである。一度本当にバッグを愛してしまったら、そのバックがどんな風に作られているかを知りたくなるはずだ。で、バックを分解することなる。そして自社のバックと何が違うが、比べる。日本のバックと何が違うか、考えることになる。

 

たとえば、今年行われたショパン・コンクールという、ピアニストのコンクールでは世界最高峰のファイナリスト10人に、選ばれたピアノメーカー(出場者は5社から選べる)は、スタンウェイ3台で、ヤマハが7台であった。カワイもワルシャワではかなり愛されている。残念ながら、1位から3位まではスタンウェイが独占していたが、ヤマハの世界への肉薄ぶりはほんとうに大したものだった。

 

他方で、わしの住んでいるNG市には、あほーれにもへへっくにも、夕日酒造のエントランスホールにもスタンウェイばかり並んでいるのである。

 

おいおい。ヤマハと、日本のピアノ文化を作らないのかよ、スタンウェイさえ買えばそれで一流に近づくと思っているのがみえみえじゃないかよ・・・まったくこういう土壌からは文化は育たないし、何も生まれない。何故なら、音ではなくブランドを買って済ませているのじゃから。

 

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さて、サッカー中継で、サッカーをよく「分解」してくれる解説者というものも、日本にも実はいる。

 

わしの最近のお気に入りは都並である。

 

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というわけで、偉大なる澤を伝説にするのではなく、ちゃんと後継者が育てられるようにせんといかんのじゃね?

 

あの泥臭さにこそ、憧れてほしいものである。

 

さむ。今夜はこの辺で!