蘇った!ペンタの蹴球日記

あの世から蘇ってきた蹴球老人の日記

ハリルホジッチには驚いた

 昨夜の日本対ウズベキスタン戦には驚いた。何がって、ハリルホジッチが、口にしたことをほぼ達成したからだ。いや、「ほぼ」ではなく「全て」の公約を果たしたのかもしれない。

 

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 中でもわしが関心したのは、前半と後半で守り方を変えたこと。前半は前からプレッシングをし、後半は一度リトリートした。解説者は、疲れたので自然にそうなったのではないかと言っていたが、新聞報道によると、監督の意図であったらしい。

 

 われらがオヤックスも、こういうことができるようになると良いかもしれない。

 

 また、前半と後半では、フォーメーションも変更した。前半は明らかに2人ボランチがいたが、後半は水本をいれてアンカー、あるいはフォアリベロとした。

 

 戦術的な柔軟性というものが、すでに生まれつつある。

 

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 全選手を使った。選手の特性、戦術理解度によって、パフォーマンスにばらつきが出たが、それでも勝ってみせた。

 

 大したものである。

 

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 初戦の前半では、サイドチェンジすると怒り、より前へ急げという指示を出したようだが、そのせいで攻撃がいくらなんでも右サイドに偏りすぎた。そういう「加減」も2戦めを見る限り、どうやら修正できたようである。

 

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 物事を素早く見抜き、プレーの高低を評価し、それを表現するということは、かなり難しい。それを細部においてまで徹底することは、ほんとに難しい。つい、ま、いいか、ということになる。しかし、世の中のすべてのことは、細部にこそ肝がある。

 それをちゃんと指示できているように思う。

 

 それでこそプロだと思う。

 

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 また、ハリルホジッチは情熱的でもある。交代選手を送り出すときの激しさが素晴らしい。指示を聞きながら、宇佐美の目はキラキラしていた。そして、試合後のインタビューでの宇佐美の目はうるうるしているように見えた。

 

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 彼は気も遣うようである。この日、たぶん自分のパフォーマンスに納得していなかったであろう本田を、試合後呼び止め選手を集めさせた。「チームのまとめ役はお前だ」と告げているようであった。

 

 柴崎のシュートを身を挺してまもってやるような岡崎のプレーを賞賛した。「チームのために」という意識をより植え付けるためであろうが、目のつけどころが日本人の好みにも合うじゃないか。

 

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 彼には運もある。川又のゴールは、いくらなんでもまぐれだ。