蘇った!ペンタの蹴球日記

あの世から蘇ってきた蹴球老人の日記

ナイジェリア戦

5失点!な、なんということじゃ!

 

わずか6時間前に現地に到着したチームに好きなようになられるとは!

 

く、屈辱じゃぁ!

 

どうしてこんなことになったのか?

 

☆     ☆     ☆

 

相手がどうこういうよりも前に、自分たちのミスが多すぎた。しかし、実はアジアの予選のときの第一試合の北朝鮮戦のときも、地に足がついていたのは中島くらいで、非常にお寒い内容だった。この世代は、自信を持ってプレーすることができない。

 

その大会、決勝の韓国戦ではっきりしたように、パスが回せる韓国に対し、日本はカウンター一発という戦術しか無いチーム。アジアでさえ、そういうレベルでであるから、局面、局面で判断し、プレーを選択するということできない。

 

このチームは、守備から入るチーム。これは間違っていない。ゾーンディフェンスで低く構え、相手の攻撃を受けとめておいて、カウンターするチーム。しかし、今日の試合では、相手の攻めを受け止めることができなかった。あまりにあっけなく突破され、失点を繰り返した。

 

ゾーンディフェンスは、フラットに並んで、味方同士のカバーが間に合わなくなるケースがある。1対1が実はよりシビアに反映する。「そのスペースはお前ひとりでやれ」というお任せ時間がけっこう生じる。けれども、ゾーンを採用することも間違ってはいない。しかし、最後は局面の戦いで負けたら失点してしまう。この局面の弱さが目立った。

 

☆     ☆      ☆

 

さて、どうしたらよいのか?

 

1)フィジカルを重視する。

 

もちろん、アフリカ人のようなフィジカルにはなれない。しかし、例えば水泳の日本代表選手のように、フィジカルで圧倒的に劣りながら世界でも通用する「個人」種目もある。彼らは、「組織」で勝っているわけではない。個人の肉体と、頭脳と、精神力と、技術で戦っているわけだ。もちろん技術が圧倒的に優れているのじゃが、だからといってフィジカルを鍛えないわけではない。その総合的な高め方の道筋がサッカーにも、いやサッカーという複雑なゲームだからこそ、あるはずじゃ。

 

まだこの方面の詰め形が甘すぎる。

 

2)育成年代から欧米アフリカ勢との対戦を経験する

 

今回のチームは、自分たちの稚拙さだけでなく、相手のフィジカルに圧倒され、まともなパスワークができなくなってしまった。どれだけ慌てているんだよ、というサッカーである。1980年代の日本代表を思い出してしまったのは、あの頃の日本代表は、ディフェンスラインでもパスを回せなかったのである。今回も、相手が引いてくれないときは、ゆっくり展開することもままならず、前へ前へ、縦へ縦へ急ぎすぎ、あるいは狙いもなく蹴り込むだけ、というシーンがかなり見られた。

 

これじゃぁ、勝てんわな。

 

相手がどんなにデカくても、パスは回せるはずである。

 

相手の足にひっかかるのは経験不足であるからで、これを解消するには、より若い年代で経験をつんでもらうしかないはずじゃ。中田英寿も、U-17で対戦したときはアフリカ勢には永遠に勝てないと思ったほど衝撃を受けたそうじゃが、フランスワールドカップのときには何とかなりそうだと思ったそうである。

 

サッカー協会は、役員の数を半数以下にして更に報酬も半分にして、そのお金で育成年代の海外遠征に力を入れるべし!

 

3)17歳の謎を解く

 

玉乃淳という選手がいて、彼は16歳のときにスペインリーグのアトレティコマドリーに移籍。あちらの育成年代で3シーズンを過ごしている。そのとき、最初の1年は、「かなり自分がやれている」と思ったそうでである。アトレティコのCチームで、ほぼエース扱いだったらしい。

 

(ただ一人、例外的にうまかったのは、バルセロナイニエスタイニエスタは、次元がちがっていたらしい)

 

ところが2年目くらいから、急激にスペインの選手が成長するんであるらしい。身体のデカさも、技術も突然うまくなるんだという。

 

その中で次第に通用しなくなってゆくらしい。

 

どうも日本人は、17歳から20歳くらいまで、成長が遅いようだ。これは何故なのか?その原因をシッカリ解いた方が良いのではないだろうか?

 

あと、玉乃君もそうだが、海外へ若くして行った選手が、Jに復帰したのちパッとしなくなるケースが非常に多くて気になる。この辺も、だれか取材して、明らかにしてくれないものか?

 

4)技術を極める

 

一口に、止める、蹴るというが、シビアな局面では、「止める」、「見る」、「予測する」、「判断する・駆け引きする」、「蹴る」という複雑な過程になるはずだ。これを瞬時のうちにやらなければ意味がないし、局面の変化に即応し、判断を修正しながらプレーを選択しなければならない。

 

今日のナイジェリアとの試合でも、大島から藤春へのパスが不用意で、相手にかっさらわれて失点という局面があった。なんでもないショートパスだったが、オートマチックにポンと蹴ってしまったわけである。あの局面の左サイドでは相手選手がかなりいて、あんなにイージーにパスを出すのはもとより危険な状態だった。そういう意味では、危機察知能力が不足していたわけで、これは判断力というより、動物の本能みたいなところと関係する能力じゃないかと思う。

 

こういう危機察知の能力を含めて、ボールが自分のところに来て(インプット)から、味方に出す(アウトプット)ところまで、まだまだ知識の蓄積が日本は十分ではない気がする。

 

特に、「判断する・駆け引きする」という部分がないがしろにされているように思う。日本ではパスはワンタッチがよい、みたいな神話があるし、わしもワンタッチパスが好きな方であるが、ワンタッチパスがよく効くときと、効かずにむしろ相手に読まれやすい場合とがある。

 

(これについては、またいつか取り組んでみよう)

 

ワンタッチパスを選択するか、コントロールするか、コントロールしてワンフェイク入れてパスか、コントロールせずにそのままドリブルするか、などなど、これはすべて味方と相手次第である。「駆け引き」というのは、常に存在するはずなのじゃ。

 

5)Jリーグを強化する

 

最近のJのチームはアジアで勝てなすぎる。若手の育成もできず、トップはアジアで勝てない、そんなチームばかりのリーグに魅力があるだろうか?

 

ここはひとつ、経営者陣に奮起してもらいたいものである。

 

そのためには、ブームが必要なのかなぁ・・・・

 

今夜はこの辺で。

 

☆     ☆      ☆

 

明日は、タツに誘われてまた外サッカーである。

 

怪我をしませんように!

 

外サッカーでは、「お散歩サッカー」「ボールだけが動くサッカー」ができないものか、思案している。

 

こないだひさしぶりに(12年ぶり?)年寄サッカーというものに加えたもらって、そこでは近代サッカーの常識がまるで通用しない不思議なサッカーであることを痛感した。

 

そこにはプレスがなく、オーバーラップもほとんど見かけることがなく、サイド攻撃は非効率的(肉体的にばーかつかれる)で、コンパクトに陣形を保つことが不可能なばかりか、有効でない。

 

つまり、中央を中心にして間延びした布陣を敷くのが良いのでないかとわしは思ったのだが、もちろんまだ監督でもなんでもないお邪魔虫なので、試したりはしないが、頭の中でそれを確認しながら遊んでくるつもりじゃ。

 

また、攻撃では少しアイディアあるので、試したみたいと思う。