蘇った!ペンタの蹴球日記

あの世から蘇ってきた蹴球老人の日記

復活とデビュー

そうなのじゃ、10年前のちょうど今頃のことじゃ。わしは地元のフットサル大会に出場していて、ドリブルをしながら自爆、前十字靭帯を断裂した。仕事の都合で手術は一年後、それからさらに一年リハビリをして、再びフットサルを楽しみはじめた矢先の4月初旬に、ふたたび断裂。医者からは、「スポーツするなら水中ウォーキング程度にしておけ!」と言われ、以来、わしはフットサルやサッカーから離れた。たぶん、心のどこかでサッカーを忘れたいと思っていたのだろう。

 

じゃが、結局この場所に戻ってきた。3年前くらいからときどき練習に顔をだすようになった。芝生の会場の大会にも出場したりした。毎週練習に行くようになり、昨年の冬にも大会に参加。

 

膝が心配で、ドリブルはおろかターンひとつもやる気にはなれないし、全力で走らない癖がついてしまっている。それでもボールを止めたり、蹴ったり、守備をしたり、シュートしたりしている。現在はすこしずつ筋トレも続け、一日でも長くフットサルやサッカーが楽しめれば、と願っている。

 

最後に診断を受けた日、医者がこう付け加えた。「もしかすると、断裂ではなくて、損傷ですんだかもね」

その言葉に期待している。しかし、信じきらないように心掛けている。

 

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怪我をした日から10年が経ち、明日は因縁の大会である。わしは、普段、大会得点王を目指すぜ、などと自分の活躍を思い描きながら眠りにつく、そういう勘違い系の人間なのじゃが、今日はしんと静まりかえった気持ちになっている。

 

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そうそう。わしは今日は記者としてデビューした。ある場所に行って、●●新聞社のものですと自己紹介し、質問をし、写真を撮り、メモをとり、かえって来てパソコンにむかい、さっき出来た原稿を送ったばかりじゃ。

 

水曜日に面接に行ったばかりじゃというのに、あっという間である。

 

良い天気じゃった。朝散歩したときと、夕方散歩したときとでは、田んぼの雪の解け方がずいぶん違って見えた。