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蘇った!ペンタの蹴球日記

あの世から蘇ってきた蹴球老人の日記

 ブラジルのお手本

ユーロが終わった。

 

な、なんと思ってもみなかったポルトガルの優勝である。

 

これでクリロナに闘志を燃やすメッシが代表に戻って来てくれないものか?

 

ペンタである。

 

☆     ☆     ☆

 

ところが、アルゼンチンのサッカー協会は大変なことになっていたらしい。この春以来監督以下スタッフの給料が未払いであるのじゃと。

 

タダで代表チームのサポートしようとしても、そりゃ無理でしょうな?

 

その一方で、アルゼンチンのサッカー協会には、どんでもない金額の収入が入るのじゃと。メッシを始め、あれだけの人気選手を擁するチームであるからにして、それもうなづける。

 

では、スタッフの給料はどこで消えたのじゃ?

 

・・・・そういうことなのである。

 

他方で、リオデジャネイロの空港では、警官や消防士が「地獄へようこそ!ぼくたち給料をもらっていないので、皆さんの安全は守りません!」という横断幕を掲げ、ストライキをしている。

 

ジカ熱ばかりでなく、本当に地獄並みに治安が悪化しているらしい。日本からブラジルへ渡った、移民の子孫たちが、マジで日本へのリターンを考えているらしい。

 

・・・・そういうことなのである。

 

☆     ☆     ☆

 

サッカー代表もドゥンガという南アフリカで失敗した監督に託すしかなくなったブラジルであるが、当然のようにコパでもコケた。国家としても、サッカー代表チームとしても、一気に残念な国に落ちぶれたブラジル。そのブラジルのお手本のようなフィジカル重視、規律第一のチームが現れた。今や、しなやかさやテクニックで他国を圧倒できなくなったブラジルの教科書のようなチームである。

 

そう!フランス代表である。

 

な、なんという身体能力の高さであろう。準決勝から引き続き、この日もものすごい走力を見せたマチュイディー、やや期待はずれであったが時折キレを見せたポグバ、クリロナを壊してしまったパイエ、そしてこの日ピッチ中央をドリブルで引き裂いたムサ・シソッコ!お前は漫画か!?これでまだ岡崎の同僚、カンテもベンチに控えているんだから、どれだけ身体能力の高いチームであるのじゃろう。

 

ディフェンスには、EXILEに入ってほしいような面構えのエブラと、サニャもいる。

 

まるでアフリカのチームのようである。

 

この日、試合間隔がポルトガルよりも一日短かったフランスは、延長戦を避けたいという意識はみえみえで、前半から飛ばしたものだからたまらない。筋肉痛で階段の上り下りの辛いわしは大いに驚いたのである。

 

そして思ったのである。

 

今や黒人選手の身体能力に頼るだけの魅力のないチームになってしまったブラジルは、これでいいじゃないか、と。

 

なんとなく、トルシエや、ハリルホジッチなどのフランス系のアフリカで結果を出した監督と相性がよい、そんな風に思えるし、たぶん、これは間違いないことじゃろう。

 

で、攻撃は、グリーズマンの代わりにネイマールでしょ?で、ジルーとかベンぜマの代わりに……いねーか!

 

やっぱり駄目かぁ!

 

☆     ☆     ☆

 

と、フランスとブラジルをくそみそにこき下ろしてしまったわしであるが、「期待の裏返し」ということで、真意(悪意?)をくみ取ってほしいところである。

 

さて、フランスは、現代のサッカーのトレンドを見事に示している。システムは中盤フラットの4-4-2で、コンパクトにゾーンで守る。

 

ボールを奪い、うまいなぁと思うパスワークがあるときは、たいていグリーズマンが関わっている。その他の選手は、パスワークとしてはポグバも含めて概ね凡庸な部類であり、彼らは己の身体能力をいかし、高さかスピードか強さで違いを作ろうとする。

 

これでグリーズマンがいなければ(不調であれば)、さぞかし退屈なチームであったであろう。彼とジルーの関係も素晴らしいものであった。

 

というか実は、退屈なサッカーを演じていた可能性がある。ポグバやマテュイディーは、もうちょっと「YDK」なのに、テクニックでカレーなプレーをするのを自制していたような気がしてならない。

 

こういうのでいいじゃないか!ブラジル。

 

☆     ☆     ☆

 

さて、クリロナの株が急上昇中である。

 

クリロナは、負傷交交替した後、処置をしてもらってベンチに戻ると、戦う若手を激励した。さらにいつの間にか監督の横に立って、わーわー叫んだのである。

 

なんだか、すっかりチームの精神的支柱ぽくなっているクリロナである。

 

ブラジルワールドカップの前、日本代表の本田が、「ぼくは、なんなら自分が怪我をしてプレーできなくなったときのことさえ想定に入れて準備している。そうなったときにも、いかにチームのために貢献するか、チームを勝ちに導くか、そのイメージも100%出来ている」と語っていたことを思い出した。

 

当時は、本田のインタビューを聞きながら、「こいつ変態やな!」と思い、テレビの前でゲラゲラ笑ったのであるが、こうやってクリロナの我を忘れ味方を応援する姿を見ていると、なんだか「お笑い沙汰」ではなくおもえてきたものである。

 

さて、今夜はこの辺で。