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蘇った!ペンタの蹴球日記

あの世から蘇ってきた蹴球老人の日記

エヴァンゲリア

マリア・カラスの母親の名前は、エヴェンゲリア。ギリシャ人である。

ペンタです。

☆        ☆        ☆

さて、今日は、どうしてゲームになると、鳥かごのようにパスが繋がらないか、を考えてみる。

いきなり結論を箇条書きで書いてみよう。

①鳥かごと違い、ゴールがあるから。
ゴールがあると、ついゴールへまっすぐにボールを運びたくなる。
これは悪いことではない。ハリルホジッチが強調するまでもなく、
得点を奪う近道は、よりゴールへ最短手数で進むダイレクトプレーである。

しかし、ゴールへの直線コースは、相手も待ち構えている。
だから、相手が待ち受けているとこにボールを蹴りこむことになり、
ボールを奪われてしまう。

ダイレクトプレー狙いだけでは、なかなかパスは通らない。

ここはぐっと我慢して、パスをつなぎ、相手のマークがはずれるのを待つべきである。

②トラップのときに、ゴールを向いてしまう。
みんな相手ゴールを向いてプレーしてしまうわけである。
これは、正しい体の向きである。しかし、パスをつなぐためには、鳥かごのように、
味方同士が見えるように、輪になってトラップするのが好いのではないだろうか?

味方同士、お互いが見える体の向きで、トラップすれば、パスコースが多く見える。

③長いパス、短いパスそれぞれの技術が足りないから。
短いパスをつなごうとしているときは、味方同時接近しているわけじゃが、
逆に相手もそこに大勢いるケースが多い。
密集ができているわけじゃ。

こういうときは、味方の足元へパスを正確に送らなければ、近くにいる相手に奪われやすくなる。

逆に、長いパスを遠そうとすると今度は、相手のマークがいないかわりに、パスが大きく狂いやすくなる。
近くでの50cmの来るいが、遠くなってしまうと2mの狂いになってしまう。
これも、正確なキックが必要である。
さらに、長いパスは緩いと相手にカットされてしまうし、強すぎとトラップが難しくなる。

どちらも、キックの精度を求められる。これは練習するしかない。

④鳥かごと違い、相手の数が同人数である。鳥かごは普通3対1や、4対2くらいでやるが、
ゲームになると、5対5のわけである。鳥が多い。

これは、自陣ゴール前は、相手の鳥の数が少ないことが通常であり、
したがって奪われないように、パスを通すには、自陣の味方同士でのパスを交換することになる。

だが、味方にパスを通した瞬間、相手のプレッシャーがかかる。
だから、このプレッシャーがかかったときには、ほかのメンバーが顔出しをして、パスを受ける動きをしなくてはならない。

ボール保持者を中止に、つねに二人は顔をだし、三角形をつくって、パスをまわすことを意識して、
パスまわしをする。

☆        ☆        ☆

以上のことを、すこし徹底してやることによって、パスを回せるようになるはずである。

技術的に改善すべき点は、③のみである。パスの正確さだ。

また、鳥かごをと違うのは、④の顔出しである。
鳥かごは、普通あまり動いてパスをもらいにゆかなくてよいが、ゲームの場合は細かく動いて、
パスをもらうために顔出しをする必要がある。


わしら、年寄りのチームは、ターンをしたり、ドリブルをしようとすると、
相手に奪われてしまう。

もちろん、ゴールを奪うには、ドリブルは必要じゃが、相手のゴール前以外は、なるべくドリブルしなくてよいように、
工夫する。

たとえば、わしらを含む多くのチームは、自陣ゴール付近でパスコースがないと、ボール保持者がドリブルをして、
相手陣へむかってしまう。

そこで相手にひっかかることになる。

しかし、バルセロナは違う。
自陣の側へ、アンカーの選手やサイドバックが引いていって、パスコースをつくるのだ。

前目の選手が戻ることによって、数的多数をつくり、そこでパスをつなぐ。
そこからショートパスをつないでいって、相手陣に攻め上がる。

前に有効なパスコースがない場合は、後ろに戻す。
そして、左右に展開する。

そして、またショートパスをつないでゆく。パスコースがない場合は、
また選手が近づいていって、数的多数をつくる。

こういう方法論でやっていたわけだ。

つねに数的多数をつくりながら、攻め上がってゆくわけだ。

これの一連の方法をビルドアップという。

これは一言で、言うと、「動き(顔出し)ながらの鳥かご」のわけである。

☆        ☆        ☆

この方法でうまくやる秘訣は、選手同士の距離感である。

自分たちが正確なパスのできる距離感で、パスをどんどんつなぐのである。


☆        ☆        ☆

さて、戦術にはつねに裏がある。

ショートパスをつなごうとすると、相手もそれを阻止するために、ショートパスに割って入るべく、
密集をつくってくる。


とくに、こちらの自陣近くまで人数をかけてくることがある。

そういう場合は、一発ロングか、サイドでのドリブルを狙うしかないわけである。
(しかしその場合は、一発ロングのパスが正確に蹴れるか、優秀なドリブラーが必要になる)

☆        ☆        ☆

ひとつの戦術で押し通すには、それなりの技術の高さが必要な所以である。


わしらは、この使い分けを、つまり状況判断力を磨くしかないと思うのじゃが、いかがであろうか?

今夜はこの辺で。