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蘇った!ペンタの蹴球日記

あの世から蘇ってきた蹴球老人の日記

英国の発狂

英国がおかしい。いや、もともとおかしい国であるが、またおかしくなりつつあるようじゃ。

 

☆        ☆        ☆

 

すこし前、来シーズン以降のプレミアリーグの放送権料の契約額がものすごい金額に高騰し数シーズンのうちに欧州中のスーパースターを吸い寄せてしまうのではないか、というニュースが入った。

 

その後、チャンピョンズリーグでプレミア勢が姿を消すのを見て、「お金持ちになっても強くなれるとは限らないのがサッカーですな。あはははは」と嘲笑していたら、今度はプレミアリーグと契約できる外国人選手のハードルをあげるというニュースが届いた。

 

プレミアリーグでは英国出身の選手の割合が少なく、それが代表チームの弱さや人気に低落に繋がっているのではないか、と囁かれているらしい。10年前のセリエAもそんなことが言われていたなぁ・・・というのはともかく、外国人選手の数をコントロールしたいらしい。

 

その条件の一つが、従来FIFAランキング70位以内の国の選手に限る、というものから50位以内へというらしいから、間違いなく日本人選手は直接関わる(現在日本は53位くらい?)。ハリルホジッチに頑張ってもらわないと、日本人選手はプレミアへ移籍できないことになる(その他いろいろ条件が変わるらしい)。

 

彼らのしようとしていることは、①欧州でも圧倒的な強さと人気を勝ち取りたい、②そのためにスターをかき集めたい、③外国人でも雑魚はいらない、完成した選手だけ欲しい、④みたいなことをして、英個人の出場機会を増やしたい。

 

てなところじゃろうか?

 

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しかし、本当にこれでリーグが面白くなるだろうか?果たしてリーグのレベルがあがり、面白いサッカーが見られるようになり、そして英国人の選手の育成はうまくいくだろうか?

 

チームの中には、経済的に余裕のないチームもある。そういうチームに、たとえばFIFAランキングの低い国から、ほかの金満チームのスカウトの目に入らなかった選手がやってきて、大活躍する、そして金満チームをやっつけてしまう・・・そういう光景というのは、サッカーの中で、もっとも痛快な部類に属するのではないじゃろうか?

 

プレミアは、そういう選手やチームの成長物語を、自ら手放してしまうのか?

 

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スターを集めれば強くなる、とは限らないのがサッカーチームである。そのことは数年前の銀河系時代や今季のレアルマドリーを見れば明らかであろうに、それをまた繰り返そうというのか?

 

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ついで、サッカーの面白さという点じゃが、これはその国の哲学や美学と関係してくるものである。だが、イタリアやドイツや英国でも、すこしずつ主導権を握るサッカーが模索されているのは、そのようなサッカーがスペインやバルセロナによって最強であるということが天下に示されたから、だけではなく、そういうサッカーを一度目にしてしまうと、その美しさと面白さが忘れられなくなるから、なのではないだろうか?

 

主導権を握り、ボールを相手に渡さないサッカーは、サッカー本来のあり方や喜びと何やら深いところで繋がっているように思える。

 

この楽しいサッカーは、常に最強であるとは限らない。実際ブラジルの地でスペインはもろくもオランダに破れてしまった。

 

そういうことがたまにあるのはよい。いや、堅守速攻主流の時代が10年くらい続いても構わない。

 

だが、世界の人々が、本当に面白いサッカーを忘れないうちに、スペクタクルなチームが再び世に現れることを祈るのみじゃ。

 

そういう痛快なサッカーというものは、ある種その国や地域(や人)の哲学というものや生き様というものと結びついて生まれ、継承されてゆくものであり、お金で簡単に買えるものではない、ということじゃ。むしろ、お金や勝利至上主義とともに消えてしまうものかもしれない。

 

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まだまだ書き足りないのじゃが、何かプレミアで起こっている一連のことが、気がかりなので書いてみた。

 

明らかなのは、金満チームに有利なように、ますます欧州リーグが変わってゆく、ということである。

 

アヤックスが一世を風靡するなんてことは、もうないのじゃろうか?